現在のスクリーンの上に表示するアラートダイアログです。ユーザに対する問いかけ、警告、エラーメッセージを表示するのに利用できます。タイトルやコンテンツやボタンは簡単にカスタマイズでき、実行しているプラットフォームに併せてスタイルが自動的に切り替わります。
Onsen UIではダイアログを表示する方法がいくつかあります。このチュートリアルでは次のダイアログの使い方を解説します。
onsNotification
は単純なアラートダイアログを表示することができます。onsNotification
の持つalert()
, confirm()
, prompt()
メソッドの役割は、window.alert()
やwindow.confirm()
やwindow.prompt()
と対応しています。
import onsNotification from 'angular2-onsenui';
// アラートを表示する
onsNotification.alert('Hello World!');
確認ダイアログを表示するには、onsNotification.confirm()
を使います。
onsNotification.confirm({
message: 'This dialog can be canceled by tapping the background or using the back button on your device.',
cancelable: true,
callback: i => {
if (i == -1) {
// canselされた場合iは-1が代入される
onsNotification.alert({message: 'You canceled it!'});
}
}
});
プロンプトを表示するには、onsNotification.prompt()
を用います。
onsNotification.prompt({
message: 'What is the meaning of Life, the Universe and Everything?',
callback: answer => {
if (answer === '42') {
onsNotification.alert({message: 'That\'s the correct answer!'});
} else {
onsNotification.alert({message: 'Incorrect! Please try again!'});
}
}
});
onsNotificationはons.notificationのラッパーです。APIの詳細は、ons.notificationのリファレンスを参照してください。
<ons-alert-dialog>
とAlertDialogFactory単純なアラートダイアログではなく、振る舞いやコンテンツをカスタマイズしたい場合には、<ons-alert-dialog>
要素とAlertDialogFactoryを利用します。
onsNotificationの場合とは違って、Angular 2アプリケーション下で<ons-alert-dialog>
要素を使うには手順が必要です。まず、<ons-alert-dialog>
を使ってComponentを宣言します。
@Component({
template: `
<ons-alert-dialog cancelable #alert>
<div class="alert-dialog-title">Warning!</div>
<div class="alert-dialog-content">
Hello World!
</div>
<div class="alert-dialog-footer">
<button class="alert-dialog-button" (click)="alert.hide()">OK</button>
</div>
</ons-alert-dialog>
`
})
class MyAlertDialogComponent {
}
次にこのコンポーネントとして呼び出すにはAlertDialogFactoryを使います。AlertDialogFactoryオブジェクトは次のようにコンポーネントのコンストラクタの引数に指定することでAngular 2のDIを通じて取得することができます。
@Component({
'selector': 'app',
'template': '<div></div>'
})
export class AppComponent {
constructor(adf: AlertDialogFactory) {
}
}
AlertDialogFactoryは、<ons-alert-dialog>
を使っているコンポーネントを動的に生成することができます。初期化時にダイアログを生成したい場合には、次のようにコンポーネントのngAfterViewInit()
内でcreateAlertDialog()
メソッドを使ってください。
また、一度作成したアラートダイアログはdestroy
関数で必ず消して下さい。ドキュメントのDOMツリーの中に保持されし続けるので、DOMリークを引き起こします。
export class AppComponent implements AfterViewInit, OnDestroy {
private _alert: any;
private _destroyAlert: Function;
constructor(private _adf: AlertDialogFactory) {
}
ngAfterViewInit() {
this._adf
.createAlertDialog(MyAlertDialogComponent, {message: 'This is just an example.'})
.then(({alertDialog, destroy}) => {
this._alert = alertDialog;
this._alert.show();
this._destroyAlert = destroy;
});
}
ngOnDestroy() {
this._destroyAlert();
}
}
ビューの初期化が行われていないconstructor()
内でcreateAlertDialog()
を呼び出すとエラーを引き起こすことに注意してください。
createAlertDialog()
の第二引数には、任意のデータを渡すことができます。
this._adf
.createAlertDialog(MyAlertDialogComponent, {message: 'This is just an example.'})
.then(({alertDialog, destroy}) => {
// ...
});
ここで渡したデータは、AlertDialogのコンポーネントのコンストラクタから取得することができます。
class MyAlertDialogComponent {
message = '';
constructor(params: Params) {
this.message = <string>params.at('message');
}
}
AlertDialogFactoryで読み込むコンポーネントは動的に読み込まれるものであるため、NgModule
のdeclarations
とentryComponents
に追加することを忘れないでください。
@NgModule({
imports: [OnsenModule],
declarations: [AppComponent, MyAlertDialogComponent],
bootstrap: [AppComponent],
entryComponents: [MyAlertDialogComponent],
schemas: [CUSTOM_ELEMENTS_SCHEMA]
})
class AppModule { }
<ons-dialog>
とDialogFactoryアラートダイアログではなく、<ons-page>
や<ons-navigator>
などを埋め込めるダイアログを表示する場合には、<ons-dialog>
を使います。
<ons-dialog>
をAngular 2で生成するには、DialogFactoryを使います。先ほど紹介したAlertDialogFactoryとほとんど同じ方法で使うことができます。
@Component({
template: `
<ons-dialog #dialog>
<div class="dialog-mask"></div>
<div class="dialog">
<div class="dialog-container" style="height: 200px;">
<ons-page>
<ons-toolbar>
<div class="center">Name</div>
</ons-toolbar>
<div class="content">
<div style="text-align: center">
<p>{{message}}</p>
<br>
<ons-button (click)="dialog.hide()">Close</ons-button>
</div>
</div>
</ons-page>
</div>
</div>
</ons-dialog>
`
})
class MyDialogComponent {
message = '';
constructor(params: Params) {
this.message = <string>params.at('message');
}
}
DialogFactoryを通じてこのMyDialogComponentを初期化します。
export class AppComponent implements AfterViewInit, OnDestroy {
private _dialog: any;
private _destroyDialog: Function;
constructor(private _df: DialogFactory) {
}
ngAfterViewInit() {
this._df
.createDialog(MyDialogComponent, {message: 'This is just an example.'})
.then(({dialog, destroy}) => {
this._dialog = dialog;
this._destroyDialog = destroy;
});
}
ngOnDestroy() {
this._destroyDialog();
}
}
AlertDialogの場合と同様に、初期化時に渡されるdestroy関数を終了時に呼び出すことを忘れないでください。
名前 | 型 / デフォルト値 | 概要 |
---|---|---|
modifier | String | ダイアログの見た目を指定します。 Optional. |
cancelable | この属性を設定すると、ダイアログの背景をタップしたりAndroidデバイスのバックボタンを押すとダイアログが閉じるようになります。 Optional. | |
disabled | この属性がある時、アラートダイアログはdisabled状態になります。 Optional. | |
animation |
String
default |
ダイアログを表示する際のアニメーション名を指定します。デフォルトでは”none”か”default”が指定できます。 Optional. |
animation-options | Expression | アニメーション時のduration, timing, delayをオブジェクトリテラルで指定します。例:{duration: 0.2, delay: 1, timing: ‘ease-in’} Optional. |
mask-color |
String
rgba(0, 0, 0, 0.2) |
背景のマスクの色を指定します。”rgba(0, 0, 0, 0.2)”がデフォルト値です。 Optional. |
visible | Boolean |
要素が見える場合にtrue 。
Optional.
|
名前 | 概要 |
---|---|
disabled |
無効化されている場合にtrue 。
|
cancelable | そのダイアログがキャンセル可能かどうかを表します。キャンセル可能なダイアログは、背景をタップするかAndroidデバイスのバックボタンを押すことで閉じることが出来るようになります。 |
maskColor | 背景のマスクの色を指定します。”rgba(0, 0, 0, 0.2)”がデフォルト値です。 |
visible |
要素が見える場合にtrue 。
|
onDeviceBackButton | バックボタンハンドラ。 |
animationOptions | アニメーション時のduration, timing, delayをオブジェクトリテラルで指定します。例:{duration: 0.2, delay: 1, timing: ‘ease-in’} |
Name | 概要 |
---|---|
material | マテリアルデザインのスタイル |
rowfooter | フッターの複数のボタンを水平に配置 |
シグネチャ | 概要 |
---|---|
show([options]) | ダイアログを表示します。 |
hide([options]) | ダイアログを閉じます。 |
ダイアログを表示します。
返り値: 表示される要素を解決するPromise
オブジェクトを返します。
名前 | 型 | 概要 |
---|---|---|
options | Object | オプションを指定するオブジェクトです。 |
options.animation | String | アニメーション名を指定します。指定できるのは、”fade”, “none”のいずれかです。 |
options.animationOptions | String |
アニメーション時のduration, delay, timingを指定します。e.g. {duration: 0.2, delay: 0.4, timing: ‘ease-in’}
|
options.callback | Function | ダイアログが表示され終わった時に呼び出されるコールバックを指定します。 |
ダイアログを閉じます。
返り値: 隠れた要素を解決するPromise
オブジェクトを返します。
名前 | 型 | 概要 |
---|---|---|
options | Object | オプションを指定するオブジェクト。 |
options.animation | String | アニメーション名を指定します。”fade”, “none”のいずれかを指定します。 |
options.animationOptions | String |
アニメーション時のduration, delay, timingを指定します。e.g. {duration: 0.2, delay: 0.4, timing: ‘ease-in’}
|
options.callback | Function | このダイアログが閉じた時に呼び出されるコールバックを指定します。 |
名前 | 概要 |
---|---|
preshow | アラートダイアログが表示される直前に発火します。 |
postshow | アラートダイアログが表示された直後に発火します。 |
prehide | アラートダイアログが隠れる直前に発火します。 |
posthide | アラートダイアログが隠れた後に発火します。 |
dialogcancel | Fired when the dialog is canceled. (翻訳中) |
アラートダイアログが表示される直前に発火します。
名前 | 型 | 概要 |
---|---|---|
event | Object | Event object. |
event.alertDialog | Object | アラートダイアログのオブジェクト。 |
event.cancel | Function | この関数を実行すると、アラートダイアログの表示を止めます。 |
アラートダイアログが表示された直後に発火します。
名前 | 型 | 概要 |
---|---|---|
event | Object | Event object. |
event.alertDialog | Object | アラートダイアログのオブジェクト。 |
アラートダイアログが隠れる直前に発火します。
名前 | 型 | 概要 |
---|---|---|
event | Object | Event object. |
event.alertDialog | Object | アラートダイアログのオブジェクト。 |
event.cancel | Function | この関数を実行すると、アラートダイアログが閉じようとするのを止めます。 |
アラートダイアログが隠れた後に発火します。
名前 | 型 | 概要 |
---|---|---|
event | Object | Event object. |
event.alertDialog | Object | アラートダイアログのオブジェクト。 |
Fired when the dialog is canceled. (翻訳中)
名前 | 型 | 概要 |
---|
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あわせて、下記の情報も参考にしてください。